全国労働衛生週間は例年同様10月1日から7日までの期間で実施されます。詳細は、支部HPの行政ニュース(7月21日付けの更新情報参照)のとおりです。上9月1日から9月30日はその準備期間となっています。
この全国労働衛生週間は今年で68回となり、昭和25年より継続されています。
今年のスローガンは「働き方改革で見直そう みんなが輝く 健康職場」となりました。
不勉強のせいか「働き方改革」ってなんのなのか知らないのでコメントのしようのない感じですが・・・
個人的には、スローガンは誰にでもわかるようなものでないとあまりよろしくない、とは思います。働き方改革のスローガンみたいに感じるのは私だけでしょうか・・
それはさておき、厚生労働省の発表した趣旨を見ると、病気を抱えながら仕事をしている労働者が多く存在する、また病気のために退職する等、仕事と治療の両立が困難な状況が問題である旨の指摘があります。
当方も2年前に3月程病気欠勤し、いわゆる病気休暇がないため賃金がゼロ、賞与も出勤率でカット、年休ゼロとなり通院等で休むと給料減額となり、上記の指摘がよくわかるところです。
かといって、これらは労働条件の話であり、現在のような契約社会である限り改善は困難な状況ではないかと思います。
そうなってくると、やはり第一は一人一人の健康管理が最重要であることは疑いがないところです。
但し、この全国労働衛生週間は元々、労働者個人の健康管理を進めるために設けられたものではなく、
職場環境、労働によってもたらさる健康被害=職業病やその関係する疾病の防止を、企業・そして社会全体として取り組むというところにあると思います。
今年の週間の趣旨には、化学物質の問題、脳心臓疾患(長時間労働に係るもの等)、そしてこの複雑な社会・就労環境からもたらされるメンタルヘルスの問題が記載されています。
特にメンタルヘルス問題は、年々増加しまたさらに複雑・困難化しているように感じます。医学が発達したと言いますが、精神医学の分は他の分野に比べ遅れているように思われます。これらは一企業では対応しきれないものであり、国も含め医学界全体で有効な治療、体制の発展が望まれるのではないでしょうか。
20代前半より働く人の健康管理を説いてきた一人として、当方自身が紺屋の白袴状態となってしまい誠に遺憾としか言いようがありませんが、
皆さんには身体の少しの異常があったとして、それを生活習慣からくるもので少し様子をみようなどと高をくくらず、なんらかの異常があればすぐ診療機関に見てもらうということが大事ではないかと提言をしたいと思います。
できれば、信頼おけるかかりつけ医を見つけるのが最善かもしれません。