9月1日より同30日まで、準備期間。本週間 10月1日~7日。
全国労働衛生週間が始まります。
今年で節目の70回を数えるそうです。
今年のスローガンは
「健康づくりは 人づくり みんなでつくる 健康職場」
です。
いまや健康の単語=フレーズを、目にしたり耳にしない日がありませんね。
いわゆる夕方から夜のゴールデンタイムでは、必ずと言ってよいほど、健康を題材にしたテレビ番組が放送されています。関心のある番組は毎週録画にして、CMや関係のない情報をカットし効率的に観ております。録画がたまりすぎて家人よりクレームが来りもしております。
働く人の大半は、職場で起きている時間を過ごすことになりますので、職場での健康対策はとても重要なことです。
以前は、労働衛生と言えば、いわゆる職業病を中心とした対策でありましたが、職業的な要因はさておいても、健康全般が注視されるようになり、国としても、もちろん労災となる職業病対策=作業環境改善・作業改善・管理体制改善は重要であることに加え、労働者=人としての健康も個人任せにせず、企業としても対策が必要な時代となったということだと認識しています。
この全国労働衛生週間の実施要綱の趣旨を要約して、国が、なにを問題として対策が必要かご紹介いたします。
① 一般健康診断の結果、有所見率が50%を超え、年々増加していること。
(二人に一人がなんらかの健康障害またはその危険要因を有しているということです)
②過重労働等により命や健康が阻害され、また脳心疾患・精神障害となる社会状況がある。
③仕事や職業生活に強い不安や悩み、ストレスを抱えている労働者は50%を超えている。
以上の社会状況から、「メンタルヘルスの取組み」「仕事と治療の両立」「化学物質に対する各対策」「石綿対策」「受動喫煙対策」の必要性について記述があります。
このような背景から、前記のスローガンで健康対策を進めていくということだと思います。
この頃のキーワードは、「みんな(全員)」ではないかと思います。そう言えば、今年の全国安全週間のスローガンは「新たな時代に PDCA みんなで築こう ゼロ災職場」でしたね。
一人一人が協同して、全員=みんなで健康や安全に取り組む職場を形成する、ということだと思います。
まずは、事業者の実施事項の1番に掲げてある、経営トップの職場巡視から始めていただけたらどうでしょうか。
詳細は、8月9日付け「行政ニュース」に兵庫労働局からの案内を掲載しておりますのでご確認ください。